フレームグリッドのご紹介
ストリートテーブル三ノ宮には、四角い木枠の立方体がいろんなところに転がっています。目についた方も多いのではないでしょうか。
ステージ上の装飾からイスにいたるまで、この45㎝角の四角い木枠を視界から外すのはちょっと難しいぐらい。これは一体何でしょうか。
この四角い木枠には、フレームグリッドという名前がつけられています。
ティーハウス建築設計事務所を主宰する神戸大学准教授の槻橋修さんが、空間を構成する多用途可変型のユニットとして考案したもので、当初は岡山大学で開催されたアートインスタレーションのために開発されたそうです。
今回ストリートテーブルにやってきたフレームグリッドは、2020年の11月に梅田で開催された社会実験に際して作られたモノ。100個ほどお預かりしていますので、あとまだ20数個は倉庫から登場の機会をうかがっています。
梅田の社会実験ではあまり色を主張せず多用途に使われてきましたが、ストリートテーブルの会場に移送してからは、色をぬってブラッシュアップ。イメージカラーの4色を表現しています。
ロープや木の板で座面をつくってイスにしたり、複数を組み合わせてステージの装飾やカウンターテーブルの脚にしたり。中にアクリルボックスを入れておもちゃを展示しているグリッドもあります。きっと開発者の槻橋先生の想定を超えているぐらい、多様な使われかたを受け入れる包容力を見せてくれています。
もともと想定されていた用途を越えて、会場内で新しいキャラをどんどん開発されているこのフレームグリッド。将来的には、神戸市内の別のプロジェクトで活用される予定もあるとか。
構造的にも堅牢で、いろんな使いかたを受け入れるユニバーサルな形状が魅力のフレームグリッド。これからも新しい使い方を開発していきます!
みなさんも新しい使いかたを思いついたら、ぜひお知らせ下さいね。
文章:村上豪英