資源循環のお酒をご紹介!(2月25日のミニ企画)
人と自然をつなぐ資源循環の新酒が完成/「地エネの日本酒for SDGs」プロジェクト/播州一献、富久錦、盛典、福寿の蔵元が参加
地域の人、食、田んぼをつなぐ資源循環の日本酒づくり「地エネの日本酒for SDGs」プロジェクトの新酒が完成しましたので、ストリートテーブル三ノ宮内にて、試験販売会を25日午前11時~午後7時まで開催します。
今回紹介するのは、エネルギーと環境の視点から新しい地域のデザインを描く「地エネと環境の地域デザイン協議会」(事務局・神戸新聞社)に参加する4蔵元と4農家の連携から生まれた、持続可能な地域資源のものづくりを示す新しい日本酒です。
会場では、盛典の岡田本家(加古川市)、播州一献の山陽盃酒造(宍粟市)、福寿の神戸酒心館(神戸市東灘区)の日本酒を販売。現在醸造中の富久錦(加西市)は山田錦を使った同じ作り方の酒を販売します。日本酒はなくなり次第販売を終了します。
会場では、消化液と同時に生産するバイオガスを熱や電気などの自然エネルギーに使う弓削牧場(神戸市北区)など、持続可能な地域づくりについても紹介します。
人の「食べる」営みからは、生ごみなど必ずなんらかの廃棄物が発生しています。しかし、この廃棄物はエネルギーがたくさん残った有機物であり、人は毎日大量の資源を無駄にしているわけです。また、家畜のふん尿を原料とした堆肥は、臭いから大きな環境問題となっています。
「地エネの日本酒for SDGs」プロジェクトは、①こうした有機物のごみを発酵させることで消化液(有機肥料)を得る。②この新しい地域資源を兵庫が世界に誇る酒米山田錦に生かし、除草剤や殺虫剤を使わずに育て、醸造するという、兵庫から世界に向けて発信するSDGsの試みです。農業の堆肥の臭いの問題を解決するほか、使いやすい液体肥料なので農家の働き方改革にもつながります。
消化液のターゲットに酒米を選んだのは、海外での日本酒人気が背景にあります。日本酒は年々輸出が拡大していますが、海外ではワインと同様にオーガニックなど持続可能なものづくりへのニーズが高まっています。
酒米は、食べるお米に比べて、化学肥料や農薬に頼らない栽培が少ないことから、資源循環や安全性にこだわる栽培が求められる状況にあったのです。
飲むことで、人と自然の新たなつながりと自然エネルギーを生みだし、ごみや石油などの化石燃料の使用を減らす。新しい価値を持つ日本酒を兵庫から広げる輪に、多くの人に参加してもらえればと思います。
日時 :2月25日(木)11時~19時(売切れ次第終了、雨天中止)
場所 :ストリートテーブル三ノ宮 ステージ付近
参加費 :無料(販売とパネル展示です)
主催団体名:地エネと環境の地域デザイン協議会
販売協力 :香醸